星の海




河を渡る一隻の小舟が
水底の雫を掬って集めた集めてどうなるものでもないが
残して置くにはあまりに残酷すぎる

太陽と月がキスをした
ふたりでどこかへ駆け落ちしたら
辺りは真っ暗、残ったものは
空一面の星の明かりだけ
またひとつ星が生まれ落ちた
人の悲しみを食べて生まれた
夢見る少女は夢の中で
醒めない夢を見ていた

別れの数が星の数なら
なんて悲しみに満ちた世界
空を埋め尽くす星の海を渡って
ふたりを探しに行こう 


輝きに負けて見えないけど
確かにそこにある真実
今ならそのことが少しだけ
わかる気がするんだ 



流れた星の行き着く先
どんなに寂しいとこれだろう
太陽も月も今ごろはもう
還ってしまったのだろう
あの空に



別れの数が星の数なら
なんて悲しみに満ちた世界
空を埋め尽くす星の海を渡って
ふたりを探しに行こう 


輝きに負けて見えないけど
確かにそこにある真実
今ならそのことが少しだけ
わかる気がするよ 

もう二度と届かないあの輝きを
胸に宿しながら