風花




降り積もった雪がどこから来るのかも知らず
集めては遊ぶ、子供たちは無邪気に


心まで焼け焦げてしまって
何も感じられないと言うの
どんな過去も傷跡もいつかは
癒えると言うのにね


解け切った雪が隠していたものを晒し
また次の悲しみが訪れても


心さえ離れずにいれば
またどこかで出会えるかもねと
手向けの花と一言の別れの
言葉を胸に


枯れてはいないんだよ
心の涙は溢れてくるよ
目に映る涙なら
流し尽くしてしまったけれど
例えば別れがこの先幾つ積み重なっても


あなたがいたから僕は少しだけ
強く大きくなれたのかもね
それでもいつもの何気ない景色が
鋭い針のように胸をさすのは
あなたの思い出が風花のように降り注ぐから


まだ
枯れてはいないんだよ
心の涙は溢れてくるよ
目に映る涙なら
流し尽くしてしまったけれど
例えば別れがこの先幾つ積み重なっても


僕は