すがりつく列車、傷跡
長い夢の中 途方に暮れ
後戻りできない場所へ さあ行こう
すがりつくにはあまりに速く
振り落とされそうになるのを必死に耐えている
掴む手に力を込めて
その様はまるであの時の
あなたを見ているようで
途端に刻んだ記憶が疼くように
世界を変えられるような力があの時僕にあれば
あなたを救い上げて違う別れを迎えられた
きっとそうだろう
まだ消えない
行く先さえ知らされないままそれでもただ
無様にすがりつくしかないんだろう
指先が凍て付いて
手を放してしまいそうになる
夢なら揺り起こして
長い夢の中 僕は迷子
忘れてしまわないように記憶で深い傷を残した
強い光に透かす度疼くように痛むから
その痛みに顔をゆがめて
行く先さえ知らされないままそれでもただ
無様にすがりつくしかないんだろう
指先が凍て付いて
手を放してしまいそうになる
夢なら揺り起こして