理由
何かが欠けた景色の中に不協和を感じた時に
今まであったモノの消失に今更気付いた
この黒いタイル張りの床の底、眠る時の海
思い出せよ凍える夏の風を、無くした頭で
捨て去った羅針盤 止まった時計
恐れて振り返るばかりでは
隠した左手に追憶の鍵を握り締めたままで
存在の理由も既製品の運命も指の間すり抜けてく
もう一歩進んで正常の意味を書き替えてやれよ
もし間違えても立ち上がれるだろう
この花がなぜ咲いているかなんて訊く者も無いだろう
後悔してもかわれないよ
過去の鎖解かずには通れはしない
問いの答えは返らないまま
存在の理由も既製品の運命も指の間すり抜けてく
もう一歩進んで正常の意味を書き替えてやれよ